スリランカの政治家マンガラ・サマラウィーラについて、ベテラン作家ニハル・ジャガチャンドラがまとめたシンハラ語の政治伝記です。本文は全編シンハラ語のため、スリランカ国外の読者はシンハラ語の読解力が必要になる点をご承知おきください。
ジャガチャンドラが扱うのは、サマラウィーラが公的生活で歩んだ経歴であり、彼が政治に身を置いた30年間を追う内容です。サマラウィーラは選挙区としても出身地としてもマタラの人物であり、本書はその長年の結びつきと、それに続く国会議員・大臣としての活動を取り上げています。
出版記念会そのものもスリランカの新聞で話題になりました。当初はサマラウィーラの誕生日である4月に予定されていましたが、イースターの日曜日に起きた襲撃事件を受けて延期となり、最終的にマタラのルフナ大学にあるラビンドラナート・タゴール講堂で開催されました。ジャーナリストのヴィクター・アイヴァンがスリランカ政治の30年について基調講演を行い、サジット・プレマダーサやタミル国民連合(Tamil National Alliance)の党首R・サンパンサンなど、その日はほかにも多くの人物が発言しました。
近年のスリランカ政治史をシンハラ語で追っている読者にとって、本書はある一人の人物の経歴を一冊にまとめた記録であり、著者はこの言語での執筆歴の長い作家です。発行元であるコロンボの出版社Godage International Publishersは、伝記、歴史、一般教養書にわたってシンハラ語の書籍を幅広く刊行しています。
本書は、この時代とその人物像――党派の再編、各大臣職、サマラウィーラの経歴の土台となった南部の選挙政治――にすでに親しんでいる読者や、現代スリランカの公的生活についてシンハラ語の蔵書を築きつつある読者に向いています。シンハラ語を読み、コロンボから出る政治関連の文献を追っている海外の購入者にとっても、そのコレクションに無理なく加えられる一冊となるでしょう。
- 著者: ニハル・ジャガチャンドラ
- 出版社: Godage International Publishers
- 言語: シンハラ語
- ページ数: 416
- ISBN: 9789553099075
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